ワインの小話② ボルドー地方

皆様
こんにちは
今日も楽しく世界のワインについてご紹介していきたいと思います。

さて、前回はフランスの10大産地についてみてきました。
今日はその中で最も有名と言っても差し支えない「ボルドー地方」を見ていこうと思います。
みなさんも1度は目にしたり、耳にしたことがある言葉ではないでしょうか?
フランス全土の90万haのブドウ畑の内、約14%の約12万haもの栽培面積を誇ります。


みなさんはボルドーと聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?
「高級ワイン」
「赤ワインが有名」
「高そう」
などなど・・・。



でもちょっとしたことを知っておくことで、ボルドーと書いてあるワインが全く違う見え方をします。
是非のその楽しさの一助にしていただければ幸いです。

まずはボルドー地方の川を見てみよう!
ワインを理解していくうえで、川はとても重要なファクターです。
土壌や気候、日射量に至るまでブドウを栽培するうえで様々な重要な要素に影響するからです。
当然ボルドーもその例に漏れません。
ボルドーはフランスの古い言葉で「水のほとり」という意味があるように、この地方は水との関係が深い地域になります。

ボルドーには3つの川が存在しています。
・中央フランスから大西洋に向かって流れている川を「ドルドーニュ川」
・スペインとの国境に近いピレネー山脈からボルドーの街を越えて、大西洋に向かって流れる川を「ガロンヌ川」
・ボルドーの街の少し北側でドルドーニュ川とガロンヌ川が合流して大きな流れとなる「ジロンド川」
ボルドーはこの3つの川を中心に見ていけば大丈夫です。



ドルドーニュ川右岸流域(サン・テミリオン地区)

さて、まずは森林地帯から主に「粘土質の柔らかい土」を運んでくるドルドーニュ川から見てみましょう。
ここは柔らかい土が堆積した石灰粘土質土壌と言われています。
粘土質土壌の特徴としては、表土の温度が低く、保水性が高い土壌になります。
(すでに土壌ってどうゆうこと?となっているかもしれませんが、これが重要なんです。)
想像してみてください。田んぼの畦道なんかは粘土質の柔らかい土で作られるのですが、真夏の炎天下で暖められた表面も何故か夜になるとヒンヤリと冷たくなりますよね。
そんな感じの土壌なのです。
つまり、どちらかというと涼しい環境にあります。
そのため、この環境に適した品種のメルロ種が主に栽培されています。
(たまにワインのラベルを見ているとメルロという表記が出てきますよね)
このメルロ種を主に使った「赤ワイン」の産地として有名です。
※有名なAOCですとサン・テミリオン、ポムロール、フロンサック等が有名です!
ちなみにここは涼しい環境の為、晩熟で比較的暖かな気候が適している「カベルネ・ソーヴィニオン」はなかなか難しい地域なんです。



ガロンヌ川左岸流域(グラーブ地区)
スペインの国境に連なるピレネー山脈から流れる川で、上流の山岳地帯から「石や砂利」などが流れてきます。
日本の山の川なんかに見られる状態に似ていて、下流に行くほど石が小さく、細かくなっていきます。
この「砂利質土壌」の特徴は蓄熱性があるということです。
砂利を敷き詰めた駐車場を想像してみてください。
真夏の砂利敷き駐車場は、夜になっても表面が暖かかったりしますよね。
この特徴がこの地域の土壌の特性です。
つまり、比較的暖かな地域ということです。
ここでは晩熟の「カベルネ・ソーヴィニオン」がメイン品種として栽培されています。
白ワイン品種としては「ソーヴィニオン・ブラン」がメインです。
ちなみに、この地区をグラーヴ地区というのですが、グラーヴはフランス語で「小石」という意味なんですよ。
※有名なAOCとしてはペサック・レオニャン、グラーヴなどで、ここは赤ワインと辛口白ワインが有名です。



ソーテルヌ地区
そしてグラーヴ地区にはもう1つ忘れてはならない地区があります!
「ソーテルヌ地区」といわれる甘口白ワインのAOCで、そのほとんどで貴腐ワインを生産しています。
※貴腐ワインの細かくはまたの機会にご紹介いたしますね。
有名なAOCは6つありますが、その中でもソーテルヌ、バルサック、セロンが特に有名です。
ソーテルヌの貴腐ワインは1本何十万円以上で取引されることも珍しくなりません。
私も是非飲んでみたいものです。



ジロンド川(左岸)流域(メドック地区)
ここは中央フランスから流れてくる「ドルドーニュ川」とピレネー山脈から流れてくる「ガロンヌ川」が合流して大きな川になり、大西洋に注いでいきます。
前回ご説明したとおり、ドルドーニュ川は粘土を運んできます。そしてガロンヌ川は小石や砂利を運んできます。
とすると、ここの土壌は細かな粘土が下に沈み、粒子の大きな小石は表面に堆積していきます。
そのため、特徴としては表土の部分が大きく影響しますので、蓄熱性があり、温暖な環境となります。
つまり「カベルネ・ソーヴィニオン」が主体となります。
このメドック地区は「オー・メドック」と「メドック」の2つの地域分けられますが、この「オー・メドック」という地域に、超が付く有名シャトーがひしめいています。
※オー・何とかのオー・とは、上流という意味があります。
「シャトー・マルゴー」とか聞いたことないですか?
1本何十万とかになってくるような高級赤ワインの産地として名高い地区ですね。

※ちなみにボルドーは少ないですが白ワインも作っています。
「アントル・ドゥ・メール」という辛口の白ワインで有名なAOCがありますが、ここの白ワインとボルドーの生牡蠣がとっても相性がいいのです♪
(ボルドーは生牡蠣も有名ですよ)

\ お得なイベント開催中 /
お得なランチイベント